見学前に知っておきたい!初心者にもわかりやすくモデルハウスの関連情報を紹介

大きなお金をかけて建物を建築する場合には、ハウスメーカーなどが主催しているモデルハウスに行ってみるのが良いかもしれません。
ハウスを見学する場合には、見学前の段階でいくつかの情報を得ておくことが必要です。
具体的には、そこでもらえる資料等を見ておいた方が良いかもしれません。
あるいは、1回訪れた時どのあたりまで話を進めることができるのかを知っておくべきでしょう。
加えて、セールスマンが押し売りのような形で無理に契約を迫ってこないかなども聞いておくと良いです。

見学前に知っておきたい!初心者にもわかりやすくモデルハウスの関連情報を紹介

住宅を建築するにあたり、参考になるケースが少なくありませんがその資料の1つとして、モデルハウスに訪問してみるのが良いかもしれません。
通常ハウスメーカーなどは、モデルハウスと呼ばれるものを所有しているケースが多くなります。
これは、日本のようなもので実際にこのハウスメーカーに依頼した時このような形の住宅が出来上がるといったものになります。
金額する際には、見学前の段階で契約の押し売りのようなことがないか確認をしておいた方が良いかもしれません。
また、そこでもらえる資料等があればどのようなものなのか聞いておくと良いでしょう。

モデルハウスには展示期間がある?住宅展示場では公開終了後は販売されることも

モデルハウスの中には展示期間が予め決まっていて、公開終了後には販売されることもあります。
一方で特にそのようなことを前提とはしておらず、相当の期間にわたって展示され続けたままとなっていることも珍しくありません。
これはその住宅メーカーの意図もありますし、モデルハウスの立地条件なども大いに関係してきます。
集客を主な目的としているモデルハウスの場合、周辺環境は交通の便など来客向けには良くても、生活に必要なインフラが必ずしも整っているとは限らず、売りに出してもあまり意味がないこともあるからです。
販売を前提としている場合には予めその旨が公表されることが普通で、その際には見学時にも靴下や手袋着用が求められるとか、たとえ手袋をしていてもむやみに何かに触れるのは御法度ということもあります。
とは言っても不特定多数の人が内部に訪れた住宅になるわけですから、売りに出される際の価格は周辺の平均的な住宅に比べて安く設定されるのが普通です。

モデルハウスを購入する最大のメリットは価格が安い点

ハウスメーカーが提供するモデルハウスは、住宅展示としての期間を終えたあと、販売されることがあります。
中古住宅となるケースがほとんどですが、このモデルハウス販売には大きなメリットがあるのです。
それは価格がぐっと抑えられるという点にあります。
見学のため多数の方が来場していることや、完成後の時間が経過していることで物件の価格は通常よりも非常に少ないものとなるのです。
マイホームを持ちたい方には、朗報と言えるでしょう。
モデルハウスの購入メリットは、安さが最大の魅力です。
ですがそれ以外にも、さまざまな恩恵を受けることが出来ます。
モデルハウスとして建てられた物件は、顧客の購入意欲をかきたてるためにお洒落な家具や調度品が備わっています。
それらを丸ごと受け取ることが出来る点は、大きな魅力と言えるでしょう。
引き渡しや入居までのスケジュールが、通常のマイホームを作り上げるときよりもスムーズに進行することも、大きいポイントです。

モデルハウスは新築ではなく中古住宅として扱われるデメリットがある

モデルハウスにはメリットがたくさんありますが、デメリットもあることを知っておくことが大切です。
誰も居住したことの無い物件でも、扱いは新築住宅ではなく中古住宅になることも把握しておくべきデメリットになります。
中古扱いになると不利になる点は売主の保証にあります。
新築であれば、10年間は基本的な部分につき売主が保証しなければいけないのが原則です。
しかし、中古はこの対象外になってしまいます。
新築物件の販売を目的に用意されているものなので新築と同様の保証が付いていると考えがちですが、扱いが違う場合があるので注意が必要です。
また、傷などの対応に差が出ることがあることも知っておかなければいけません。
新築の場合は傷が有れば補修をしてくれるのが一般的ですが、中古は原則として現状での引き渡しになります。
モデルハウスとして使用する中でついてしまった傷については、補修の対象にならないのが基本だと考えておきましょう。

モデルハウスの内装や展示品の家具など傷が生じていることもあるので購入前に確認

モデルハウスは、メーカーの住宅を見せるサンプルだけの存在ではありません。
時期が来ると新築住宅あるいは中古住宅として販売されるようになります。
お手頃価格で購入できることが魅力ですが、注意すべき点もあります。
それは内装や家具などに傷がついていたり、劣化していたりすることが珍しくないことです。
モデルハウスはさまざまな見学客が訪れますし、お泊り体験会が開催されることもあります。
そこで不注意よって床に傷が付いていたり、家具の角が欠けていたりすることがあるのです。
ハウスメーカーの人が定期的に掃除をしていますから、一見するときれいです。
それでよく確認せずに購入すると、後で後悔することになります。
購入前に傷や不具合を見つけておいて、補修について話し合ってから購入するのがいいでしょう。
後になって補修をすることになったら、その費用が上乗せされますから、モデルハウスのお得感がなくなる恐れもあります。
大きな買い物ですから、しっかり時間を取って確認してください。

モデルハウスならハウスメーカーの住宅をお得に買うこともできる

展示場等に建てられているモデルハウスは、メーカー側が施主に完成時の建物を体感してもらうために建築されています。また、当社ではこのような建物を建築することができると、アピールするためのものでもあるのです。そして、販売している住宅のモデルが変われば、当然のように変更となった建物を知ってもらうために建て替えも必要になります。そこで単に取り壊してもそこで出た廃材を処分する経費もかかり、それならば顧客に格安で販売するとした方が利益にも繋がるために行っていることなのです。売却までの期間が長くなれば、残存するモデルハウスにも固定資産税が発生するため大きな値引きも期待できます。顧客側からしても建築を考えていたハウスメーカーの建物を、格安で購入できるため嬉しい話しとなります。状況次第では売却時にそこで展示していた家具等も、無償で付いてくることもあり通常時と比べてもお得感はかなり高くなります。ただし、展示用として使用されていた物ですから、完全な新築物件とはならない事は理解しておくべきです。

モデルハウス購入のメリットだけでなくデメリットを理解することも大切

モデルハウスを購入することには、お得な価格で購入できたり、良い設備や家具が付属していたり、設計や間取りに悩む必要がなかったりするなどのさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。まず、モデルハウスは新築ではなく中古物件として扱われることです。これにより加入できない保険が出てくる場合や、備え付けの家具や電化製品の保証期間が短くなってしまう場合があります。次に、展示品の家具や設備が傷ついていたり、汚れていたりするケースがあります。これは、モデルハウスが不特定多数の人による見学を経ることにより、避けることができない影響です。加えて、人気物件については抽選になる可能性もあります。購入を希望しても、必ずそこに住むことができない場合があるのです。そして、分譲地のモデルハウスは、住宅の立地を選ぶことができません。住宅の設備や間取りだけでなく、周辺環境や立地についても検討しておく必要があります。

住宅展示場のモデルハウス購入は土地が必須

実際の住み心地を体感できるモデルハウス。これは展示期間が経過すると、販売されることがあります。ある程度年月が経っているため、実際に注文住宅を建てるよりも手頃な価格で入手出来る点は大変大きなメリットです。ですが、注意しておきたいポイントがあります。住宅展示場にあるモデルハウスを購入する際には、実際にその家を設置するための土地を自分で用意しなければならないのです。通常、モデルハウスは顧客を引き付けるために、大きめなサイズで設計されています。だからこそ、簡単に購入を決めてしまうとあとから大きな土地が必要となり、後悔することになりかねません。事前に広さを把握しておくことや、間取りの形状に見合った敷地を用意する必要があります。展示しているメーカーには、モデルハウスの詳細を細かく質問する必要があることも覚えておきたいポイントです。展示されている家の構造や工法が突貫工事で行われていた場合は、あとからトラブルとなるケースもあります。

モデルハウスの中には宿泊体験で利用されたものもある

実際の住み心地を体験出来ることが魅力とされる、モデルハウスの宿泊体験。事前にチェックポイントを把握することで、より有意義な経験をすることが出来ます。まずモデルハウスの宿泊体験を申し込むなら「平日」がおすすめです。休日となると抽選になり、物件を見られないこともあります。さらに食べ物や飲み物の持ち込みの有無を事前に確認しましょう。実際のモデルハウスには、ほとんどこうした準備がありません。家づくり全体を調べることも、宿泊では大切なことになります。実際に水回りを使った印象や、生活動線や家事動線、収納スペースの数はメモを取り記録しておくことがおすすめです。リビングや玄関などの広さも気になるポイントと言えます。毎日生活するのであれば、音の響き方や室内温度も気になる点です。こうしたチェック項目を参照しながら、モデルハウス生活を経験すればマイホームを実際建てる際に役立ちます。気にいったメーカーであれば、2泊目の体験も申し込んで契約することもおすすめです。

分譲地のモデルハウスを購入する前にその家で生活する視点で利便性などの確認も大切

分譲地に建てられているモデルハウスを購入する時には、チェックポイントも有りますのでまずはその項目をチェックしてみる事をお勧めします。第一に立地で選ぶのもありです。生活スタイルに合った所を選ぶのは第一条件ですし、通学や通勤に合わせて決めるのが良いでしょう。それだけではなく、駅からの距離であったり、スーパーや飲食店、ドラッグストアや病院なども含めて生活に重要なものが揃っているかも大事なポイントです。モデルハウスとなっている所は、基本的には立地は良いですが、利便性なども考えて選んでいきましょう。モデルハウスをそのまま購入するときには、お値段が割り引きされている可能性も高いですが、それだけで選んでしまいますと後悔につながることもありますので要注意です。注文住宅ではありませんし、完成されている物件で満足できるかどうかを見極めていくことが求められます。利便性はその中でも重要なポイントで挙げられるでしょう。

バーチャルでモデルハウスを見学するメリット

バーチャルでモデルハウスの見学をするとさまざまなメリットがありますので、以下で見ていきましょう。まずは、何よりも「便利さ」が挙げられ、家にいながらインターネットを通じて簡単にアクセスできるため、交通や移動の手間をかけずに見学できます。これは特に遠方に住んでいる場合や、忙しいスケジュールを持つ人にとって大変便利です。また、24時間いつでもアクセス可能であり、予約や待ち時間なしに見学できるため、自分の都合に合わせて物件を見ることができます。次に「時間の節約」になるという利点があり、通常モデルハウスを訪れる際には、複数の物件を巡るために多くの時間を費やすことになりますが、この方法なら複数の物件を短時間で比較検討できるため、時間を節約できます。同時に「情報収集の効率性」があがるという点も大きいでしょう。バーチャルでは、詳細な情報や視覚的な印象を提供するため、物件についての情報収集が効率的におこなえます。360度のパノラマビュー・写真・動画、平面図などが利用でき、物件の特徴を詳細に確認できます。そして、実際の物件見学よりも「安全でリスクの少ない」選択肢であり、リアル物件見学では他の人々と接触する機会があって、感染症対策を考慮する必要がありますが、その心配が軽減されます。

新築より格安なモデルハウスの購入方法

国内の各ハウスメーカーは、住宅展示場や自社開発の分譲地などにモデルハウスを開設し、希望者に内部を見学してもらうことがあります。もっともメーカーで最新モデルが開発されれば古いモデルハウスは不要となりますので、そのまま解体して処分してしまうのが一般的です。これが分譲地の場合であっても、空き区画が売約済みとなればやはり不要になりますので同じことといえます。しかし場合によっては不要となったモデルハウスを一般に売却するケースも存在します。したがってこれらの購入方法としては、メーカーにおいて既存のモデルハウスが不要となった際、募集告知を目ざとく見つけて申し込みをすることに尽きるといえます。ただし通常の新築の場合により格段に安価で払い下げられることから人気も高く、たいていは先着順または抽選によって購入者が決定されます。そのため日頃から住宅展示場を見学してハウスメーカーのスタッフに情報提供を依頼しておくなど、地道な努力も必要です。

モデルハウスの内部を見学する重要性とポイント

モデルハウスが建ったと聞いて、外観を見に行く人は少なくありません。たしかに外から見るデザインも重要ですが、それだと得られる情報は限定的になってしまいます。やはり実際に訪れたら、内部もしっかりチェックすることが望ましいです。ホームページなどでも内部の写真は公開されますが、それと実際に感じる空間の広がりは別物です。写真だと狭く思える場合でも、その場に立つと広さを実感できる場合もあります。もちろん、その逆も十分にありえるため、いずれにせよ自分の目で確かめることがポイントになります。ただし、目だけを頼りにしすぎるのも良くありません。巻尺を持参して寸法を測るなど、正確なデータを入手することも重要だからです。自分で写真も撮影するのが理想ですが、これに関してはモデルハウス側が禁止している可能性もあります。したがって事前に係員に尋ねて、許可を得られた場合のみ撮影しましょう。また、チェックリストを作ってくと、見落としのリスクを減らせます。

モデルハウスで参考にするインテリアのポイント

モデルハウスは無料で見学する事ができ、既に建設されている住宅だからこそ様々な点を参考にする事が可能です。実際にデザインや間取りだけでなく、インテリアは実際に見る事でより参考にする事が出来ます。実際にモデルハウスで参考にできるポイントですが、テーマやスタイル部分です。自分が家を建設する際のイメージを具体的にみる事ができるので、よりアイデアやイメージを膨らませる事に繋がります。家具を置く配置の具合や使い勝手の他に、色遣いなども全体を通して印象なども決めやすくなるのが魅力です。照明を配置する場所などは、部屋の明るさだけでなく演出効果をチェックする事が出来ます。収納に関しては整理整頓する上で重要なポイントなので、死角部分なども含めて参考にできるインテリアの1つとなります。機能性や快適性の他に使用されている素材の手触りなど、実際の物を見て触れるという点が大きな強みです。自分の理想の家にする際の参考例として、細部まで活用できるのが魅了といえます。

モデルハウスを購入する際有利に進めるための交渉術

家を購入する場合には建売だけでなく、モデルハウス自体も購入する事が可能な場合も多くあります。実際に気にいったモデルハウスを購入したい場合、有利に進めるための交渉術も理解しておく事が大切です。実際に購入する上での交渉を行う場合、市場調査を事前に行い価格を把握しておくという点があります。ある程度の市場価格を把握しておくことで、価格に対する話し合いをよりスムーズにする事が可能です。多くの人が利用するモデルハウスだからこそ、長所と短所を理解した上で交渉したり、プロの不動産売買に長けたエージェントの方に依頼するといった方法も有効的となります。特典やオプションの他に、割引といったサービスの有無などはしっかり確認する事も重要です。最終的には購入するにあたって優先すべき条件を明確にしたうえで、自分が妥協できるポイントも決めておくこともポイントとなります。購入まで計画をしっかり立てておく事で、慌てることなく交渉を進める事に繋がります。

著者:豊田一樹

筆者プロフィール

静岡県袋井市生まれ。地元のハウスメーカーに長年勤務。自分の経験をもとにモデルハウスについて記事をまとめました。
袋井市 モデルハウス